正直DFは自分には関係のないイベントだと思っていたので、連絡をいただいたときは驚きました。今回こうした「ベストアート賞」という賞をいただいて、色々な方に認められたのかなと思いとても嬉しいです。
この作品『Obsession』は、まず体験者が覗き穴を覗くことから始まり、いずれ目の前に見える人の背中が実は自分自身であることに気づきます。その瞬間、覗く人と覗かれる人を同時に行う奇妙な行為になり、体験者の想像が花開きます。言葉にするとこんがらがりますが、それがこの作品で得られる体験の奥深さです。その実現に合成技術を用いた過程も鮮やかでした。誰も経験したことのない体験を高いクオリティで表現できている素晴らしい作品だと思います。
伊東 ケイスケ(フリーランス VRアニメーション監督)