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プレエントリー

大学事業部 事業部長

入社年/2007年

KAZUHIRO IKETANI

業務
内容
大学事業部の統括です。四年制大学、専門職大学院、キャリアセンター、産学官連携センターなど機関全体のマネジメントをしています。具体的には、事業部全体の学生募集および学事運営の管理や、中長期構想の策定、ヴィジョンの実現に向けた様々なプロジェクトのディレクションを行っています。

読書が趣味で、人文学に強い興味を持つ池谷事業部長。偶然出会ったデジタルハリウッドで「この会社の本質は、一体何なのか?」という問いを立て、その謎解きを楽しむようにさまざまな経験を積み重ねてきました。事業部長という立場になった今でも初心を忘れることなく、知的好奇心のままに挑戦し続けています。そんな池谷さんの頭の中を、少しだけ覗かせていただきました。

学校づくりに終わりはない。
だからこそ、面白い。

社員画像-池谷氏A社員画像-池谷氏A

入社理由

「デジタルハリウッドとは何か」
という謎を解きたい。

私が教育業界に来たのは、偶然のようなものです。学生時代は「なるべく人に会わずに本をたくさん読めそうな大学に行きたい」という理由で筑波大学に進学しました。そこで芝居に出会い、熱中しているうちに「芝居で生きていきたい」と思うようになったのです。とはいえ収入も必要なので、卒業後はミュージカル事業も手掛けていた教育系企業に入社しました。その後、ベンチャー企業への転職を経て、最初の会社で出会った先輩に誘われてデジタルハリウッドの子会社(現DHE)に入社することになりました。そのあと事業再編があり、2007年に親会社(デジタルハリウッド株式会社)に転籍したというのが入社の経緯です。
当時は「デジタルクリエイティブの学校をつくっている会社で人材育成のコンサルティングや法人営業の仕事ができる」と聞いて興味を持ちました。ただ、それ以上に「デジタルハリウッドって何が何だかよく分からない」というところに、すごく面白さを感じたのです。インターネットで調べれば、学校で教えていることも、事業内容も、どんな人が集まるところなのかも分かるのですが、でも結局なんだかよく分からない。これを読んでいる方にもそう感じている人もいるのではないでしょうか。私は自分が関係していることの謎を解き、本質を言葉にしたい性格なので、知的好奇心が刺激されましたね。
入社してからも、しばらくはやっぱりよく分からなかったです。けれども、仕事をしながら「どんな商品があって、何をしているのか」と各事業部の現場で活躍する先輩に聞いて回り、全社に仲間を作っていくうちに、だんだんと自社を見つめる解像度が上がっていきました。秘密主義ではなく、オープンな社風なのに実態が分からないというところはデジタルハリウッドの面白いところかもしれません。

苦労した経験

最大のピンチを救ってくれた
先輩の存在。

デジタルハリウッドは、上司やマニュアルに従うのではなく、一人ひとりが自分で考えて動いていくスタイルの会社です。そのため、最初は分からないことが多くて苦労しました。

鮮烈に覚えているのは「近未来教育フォーラム」というイベントのリーダーを任された時です。培った知識を活かしてゼロからイベントを企画することはできたのですが、開催二週間前になって大変なことに気がつきました。それはイベント運営の実務(場所の確保、人の誘導、スタッフィング、スケジューリング等)が全く分からないということです。私は焦って、日曜日に先輩二人の電話番号を調べ、助けを求めました。怖さや恥ずかしさ、悔しさで涙が出たのを今でも覚えています。すると先輩たちは「ちょっと待ってて」と言い、すぐに動き出してくれました。そして、なんとその翌週には当日の準備から社内への共有まで全てが終わっていたのです。私が実現したかったことをすべて叶えてくれた二人の先輩には、いつか恩返しをしたいと明確に思っています。コンセプトや設計思想だけにとどまらず、具体的にどう実現するのかが大切で、これこそが学校を運営する人たちのプロフェショナルな仕事の仕方なのだと学べた良い機会でした。

今の主な仕事である大学事業部長としては、大学設置基準や認証評価といった様々な制度とデジタルハリウッドが掲げる理想や現実をどうやって一致させるか、ということを常に考えています。大学運営において変化させたいことや新たな計画はすぐには実現しません。建学者である杉山知之学長との対話を重ね、大体3年くらい先に向けて想像を膨らませ、目指す姿を描きます。そして、そこから逆算して少しずつ計画を実現していくイメージで物事を進めています。思いつきのように見えるアイデアを、あっという間に実装してしまうこともありますが、それはいつもヴィジョンや中長期のシナリオを意識して、機会の訪れを逃さないようにしているからできることでもあります。リソースだけが揃っていても文化が伴わなければ本当の意味では実現できないといったことも多くあり、掲げた理想の実現に年単位の長いスパンがかかる、根気のいる仕事だと感じますね。

社員画像-池谷氏B社員画像-池谷氏B

今後挑戦したいこと

実務家と連携して、
仮想空間の学校をつくりたい。

「デジタルキャンパスをつくり、仮想空間での学びを当たり前にしたい」という構想があります。ただ作るだけでなく、そのプロセスを公開しながら進めたいと考えています。私たちにとってつくるべき学校の姿、提案したいデジタルキャンパス像というものがあって、それを形にするべくXR業界の実務家の方々と話しているところです。事業部長というゼネラルマネージャーの立場であっても、プレイヤーとして自らの好奇心のままに動き、構想を実現していくカルチャーはデジタルハリウッドならではのものかもしれません。
もう一つ、今一番集中していることは2025年に向けた中長期構想の実現です。デジタルハリウッド全体の統合的な価値の表出のためのプロジェクトで、着手から公開まで長い時間を要しました。この機会に「デジタルハリウッドとは何なのか?」ということを明確に言葉にして広く伝えていきたいです。また、大学発ベンチャーや、修了生のデジタルアート作品を応援していくことも引き続き行っていきたいです。
個人的にやりたいこともたくさんあります。小説、戯曲、短歌などの言語芸術が好きなので、それらにもっと没頭できるようにもなりたいです。デジタルハリウッドは教育の会社ですから、仕事中に堂々と本を読んでいても怒られません。図書館にこもっていても、マイナーな分野のオタクになってもいい。知的好奇心を満たしていくように、仕事も趣味も一生懸命、夢中になって取り組みたいと思っています。

社員画像-池谷氏C社員画像-池谷氏C

学ぼう、
学ぶ人よりも。

2024年度新卒採用コピーにかけて、
これまで学んできたことや
業務をきっかけに学び始めたこと、
これから学んでみたいことについて
教えてください。

いま集中的に読んでいるのは哲学です。物心ついたときから呼吸するように読書をしてきましたが、特に哲学は先端的、古典的であるほど読み解くのに時間がかかりますし、集中力と自分なりの問題意識がないと読めません。現実を構成する言葉について深く考え、学ぶことが、私が生き延びていくことにおいても、仕事でもっと成果を出すことにおいても、いま最も重要であると感じています。

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趣味、好きなこと

野田秀樹さんの戯曲を読むことです。戯曲というのは演劇の台本のことで小説とはまた違った面白さがあります。たとえば一人の役者が二つの役をやっていることに大きな意味があるとか、科白で使われる言葉の美しさとか、戯曲でしか読み取れない要素がたくさんあって魅了されています。

MESSAGE

学校づくりは、
終わりなきプロトタイピングだ。

ホワイトヘッドという哲学者の本に「大学とは、冒険の拠点であるべきだ」という一節が出てきます。私はデジタルハリウッドを自分が本当にやりたいこと、出掛けざるを得ないような冒険とその仲間を見つけられる拠点にしたいと思っていますし、そういった環境をつくる仕掛け人になることはとても面白いことだと伝えたいです。
また、学校をつくることは終わりのないプロトタイピング(試作)です。これで終わりという完成の状態はなくて、常に今の仮説に基づいてつくってみる、やってみるということの繰り返しです。考え続けること、つくり続けることが好きな人にとっては楽しい会社だと思います。

キャリアパス

CAREER PATH

  1. 法人営業
    (2007-2010)
  2. スクール事業部
    (2010-2011)
  3. 事業開発部
    (2011-2013)
  4. 大学事業部
    (2013-現在)
  • ※事業開発部で立ち上がった新規事業は各事業部に移管され、事業部としては現存しない
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