プログラム

【基調講演】15:00〜16:30   定員:180名

「オープン化する世界」

情報通信技術の世界は急速にオープン化の道を進んでいる。TRONプロジェクトはいちはやくその開始時よりオープンアーキテクチャを提唱してきた。TRONの目指すユビキタス・コンピューティングは、現実世界のあらゆるモノにコンピュータを組み込みネットワーク化して連携させるというコンセプト。あらゆるモノの連携は壁のあるクローズでは達成できない。ユビキタス・コンピューティング実現を目指すとき、オープン化は必須となる。そのようなオープン化へ向かう時代に、どのような考え方で生き、何を学ばなければならないか?人材の教育を含め、それらの課題について考える。

坂村 健 氏:東京大学大学院情報学環 教授/工学博士/YRPユビキタス・ネットワーキング研究所 所長/トロンプロジェクトリーダー
坂村 健 氏:東京大学大学院情報学環 教授/工学博士/YRPユビキタス・ネットワーキング研究所 所長/トロンプロジェクトリーダー

1984年、TRONプロジェクトのリーダーとして、まったく新しい概念によるコンピュータ体系を構築して世界の注目を集める。現在、TRONは携帯電話をはじめとしてデジタルカメラ、FAX、車のエンジン制御と世界でもっとも使われており、ユビキタス(どこでも)コンピューティング環境を実現する重要な組込OSとなっている。さらに、コンピュータを使った電気製品、家具、住宅、ビル、都市、ミュージアムなど広範なデザイン展開を行っている。第33回市村学術賞特別賞、市村学術賞特別賞、武田賞、経済産業大臣賞、電波の日総務大臣賞、紫綬褒章、大川賞を受賞。

杉山 知之:デジタルハリウッド大学 学長
杉山 知之:デジタルハリウッド大学 学長

87年よりMITメディア・ラボ客員研究員として3年間活動。90年国際メディア研究財団・主任研究員、93年日本大学短期大学部専任講師を経て、94年10月 デジタルハリウッド設立。2004年日本初の株式会社立「デジタルハリウッド大学院」を開学。翌年、「デジタルハリウッド大学」を開学し、現在、同大学の学長を務めている。

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【セッション1】16:45〜17:45  定員:180名

デジタルファブリケーションで企業人はどう変わるべきか:~企業の未来をカタチ創る革命の行方~

3Dプリンタや3Dスキャナ、レーザーカッターといったデジタルテクノロジーで「モノづくり」をする環境が整備されつつある。その活用を可能にするのは、企業内部の知的財産ではなく、オープンなデータ・ライブラリとコレクティブなインテリジェンス・ネットワークである。それゆえに、ファブリケータ-は家庭ではなく企業の中にあってこそ大きな価値を生み出し、従来とは異なる企業像/人を形成する。デジタルファブリケーションを通じて、成熟化した経済環境の中で、新たなる企業の価値をいかにして創造するのかについて検討する。

森 祐治:株式会社電通コンサルティング 取締役 ディレクター / デジタルハリウッド大学院 教授 /慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科・青山学院大学大学院国際マネジメント研究科 講師 / 中国吉林動画学院 客員教授
森 祐治:株式会社電通コンサルティング 取締役 ディレクター / デジタルハリウッド大学院 教授 /慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科・青山学院大学大学院国際マネジメント研究科 講師 / 中国吉林動画学院 客員教授

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【セッション2】16:45〜17:45  定員:128名

ビッグデータとクリエイティビティ データサイエンティスト人材育成と企業戦略

「21世紀で最も魅力的な職業」「国内で25万人が不足する?」「ソーシャルゲームにハマる仕組みはデータサイエンティストが生んだ?」。データを科学的に分析してビジネスの課題を創造的に解決する人材である「データサイエンティスト」は、企業においてどのような仕事をしているのか、それに必要な資質とは何か、どうやって育成していくのか?。新刊『データサイエンティスト データで会社を動かす知的仕事人』(ソフトバンク・クリエイティブ)の著者が、海外と国内の企業の事例を挙げながら、論理的な分析能力と創造的な提案能力の両方を備えたビッグデータ時代の人気職種の展望を解説する。

橋本 大也:データセクション株式会社 取締役会長 / デジタルハリウッド大学 教授 / 多摩大学大学院経営情報学研究科 客員教授 /早稲田情報技術研究所 取締役 / ソリッドインテリジェンス株式会社 取締役パートナー
橋本 大也:データセクション株式会社 取締役会長 / デジタルハリウッド大学 教授 / 多摩大学大学院経営情報学研究科 客員教授 /早稲田情報技術研究所 取締役 / ソリッドインテリジェンス株式会社 取締役パートナー

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【セッション3】16:45〜17:45  定員:60名

授業が変わった クラスの学生すべてを伸ばしたハイブリッド・ラーニングの実践と検証

デジタルツールの進化により eラーニングが一般的になり、ここ数年は「自宅でのビデオ授業による基礎教育の予習」と「教室での応用スキルの学習や演習」を組み合わせた【反転授業】と呼ばれる教育手法も注目を集めている。早くから教育手法のデジタル化を推進して来たDHUでは、今年度より専門基礎科目(Webデザイン)の一部において、反転授業を取り入れつつその課題を克服する【ハイブリッド・ラーニング(ビデオ学習と演習授業を1つの授業の中で行なう手法)】を採用。従来の対面授業と比べて明らかに教育効果の高い授業を実施している。講演では過去の成績や作品との対比により、その効果を検証し、学習意欲や習熟度の異なる学習者を一つのクラスで教える際の困難を解決する画期的な授業運営ノウハウを紹介する。

栗谷 幸助:デジタルハリウッド大学 准教授
栗谷 幸助:デジタルハリウッド大学 准教授
加藤 孝信:デジタルハリウッド株式会社 ビジネスデザイン事業部 事業企画ユニット 地域、産学官連携
加藤 孝信:デジタルハリウッド株式会社 ビジネスデザイン事業部 事業企画ユニット 地域、産学官連携

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【セッション4】18:00〜19:00 定員:180名

未来のフィジカルコンピューティング・これからのコンテンツ開発人材に求められるもの:~スマートグラスとセンサーテクノロジーによる人間中心のコンピューティングへ~

昨今、視覚を補完するスマートグラス、人の状態をとらえる各種センサーなど、爆発的なスピードで、人間中心のコンピューティングへのパラダイムシフトを予感させるテクノロジーが研究開発されている。本セッションでは、それらテクノロジーのデモを交えながら、未来のコンピューティングの方向性を予見し、そこに求められる次世代型のクリエイター像を探っていく。

香田 夏雄:株式会社インテグラルヴィジョン 代表取締役 / 株式会社ヒュージスケールリアリティ 代表取締役 / 株式会社サイアメント 取締役CTO / デジタルハリウッド大学院 准教授
香田 夏雄:株式会社インテグラルヴィジョン 代表取締役 / 株式会社ヒュージスケールリアリティ 代表取締役 / 株式会社サイアメント 取締役CTO / デジタルハリウッド大学院 准教授

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【セッション5】18:00〜19:00 定員:128名

デジタルコミュニケーションを核とした地域教育:~ラーニングスタジオが目指す地域活性~

多様な地域資源を有効活用した地域活性の取組では、近年、必ずと言って良いほどデジタルを用いたコミュニケーションやクリエイティブが介在している。しかし、その実行・実現はクリエイターやデザイナーなど一部の限られた職域の人間に期待されることが多い。地域に暮らす人々が自ら、デジタルコミュニケーションを円滑に企画し実行することで、産業が興り、地域が活性化することを目的とし、米子市とデジタルハリウッドが産学協同で取り組んできた事例、および、そこから見えてきた、「地縁に支えられてこそ育つ地域活性」の将来像を紹介する。

長谷川 泰二 氏:米子市中心市街地活性化協議会理事長
長谷川 泰二 氏:米子市中心市街地活性化協議会理事長
平尾 貴志 氏:有限会社クレイド 代表取締役
平尾 貴志 氏:有限会社クレイド 代表取締役
※ファシリテーター 樋口 淳(デジタルハリウッド株式会社)

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【セッション6】18:00〜19:00 定員:60名

プログラミングへの興味を持たせる最適ツール『JointApps』セミナー

これからの時代に必要なスキルとして、注目されているキーワードは、プログラミング・ICTであるといわれている。子供向けプログラミングスクールなどが活況を呈する中、プログラムへの興味を持たせる、企画~要素分析~設計という開発前工程を学べるツールはまだまだ少ないのが実情だ。プログラムスキル無しで、だれでも、かんたんに、自分だけのAndroidアプリが作れる『JointApps』は、デジタルハリウッドを中心に開発した、プログラム前のコンテンツ制作における工程や考え方の養成に最適なツールとなっている。本講演では、開発の経緯・ビジョン、効果・教育的ポテンシャルを、制作デモンストレーションを交えて解説する。

石川 大樹:デジタルハリウッド株式会社 ビジネスデザイン事業部 学びメディアユニット JointAppsプロデューサー
石川 大樹:デジタルハリウッド株式会社 ビジネスデザイン事業部 学びメディアユニット JointAppsプロデューサー

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