5 年目となる岩手県大船渡市立綾里小学校への復興支援
<未来を咲かせるプロジェクト>
~未来への想いを込めた立体パネルを共同制作。
東京でクリエイティブを学ぶ学生と綾里小学校 6 年生が
デザインを通して交流~~
日時:2015年12月21日(月)13:00~16:00
会場 :大船渡市立 綾里小学校(岩手)
ITビジネス・英語/留学・クリエイティブを学ぶ、 デジタルハリウッド大学では、 2015年12月21日、 大船渡市立綾里小学校にて、 “未来を咲かせるプロジェクト”を実施いたします。
未来を咲かせるプロジェクトは、 東日本大震災の発生した2011年より、 デジタルハリウッド大学南雲ゼミが主導となり実施している復興支援のための寄附授業です。 津波によって1階部分が流されてしまった大船渡市立綾里小学校のいち早い復興復旧のため、 1階部分にデジタルハリウッド大学の学生から花の絵を贈ったことを始まりとし、 2011年当時2年生クラスに対してデザインの寄附授業が始まりました。
以降、 毎年デジタルハリウッド大学南雲ゼミが綾里小学校を訪問し、 同じクラスに継続的に授業を提供してまいりました。 当時2年生だった児童たちも今年で6年生となり、 今回の授業が最後の寄附授業となります。
今年はプロジェクト名にも使用している“咲かせる”というフレーズにちなみ、 木製パネルに紙粘土などを使用して大きな花の絵を描いた立体パネルを学生たちが協力して作成いたします。 作成した木製パネルにはプレートを設置し、 小学校に寄贈する予定です。
【未来を咲かせるプロジェクトとは】
2011年より継続実施している、 岩手県・大船渡市にある綾里小学校の生徒に、 クリエイティブな授業を提供する取り組みです。
【プロジェクト発足の経緯について】
●第1回お絵描きワークショップ
2011年3 月11日の大震災を受け、 デジタルハリウッド大学では、 自分たちでできる支援を行うことを決めました。 震災で津波の被害に遇った岩手県大船渡市綾里小学校にたいして校舎内を花の絵で埋めつくし、 お花畑化にするためのプロジェクト(カラーフラワープロジェクト)が発足させました。
2011年はドイツの老舗文房具メーカーのファーバー・カステル社(FC社)とタイアップをし、 本学の学生が、 FC社の色鉛筆を使用して「花」をデザイン。 200点の作品と、 上海の子供たちからの支援作品200点を小学校に張りめぐらしました。 同時に、 ファーバー・カステル社からの援助による画材を使った「花の絵授業」を当時の小学2年生を対象に実施しました。 震災の悲しみに耐え必死に絵を描く子供たちの作品を描きあげた時の絵顔が印象的でした。
●第2回お絵描きワークショップ
2012年『未来を咲かせるプロジェクト』と名称を変え、 NTT ドコモ社とのタイアップで、 綾里小学校と東京をインターネットで繋ぎ、 綾里小学校の3 年生20名の生徒のほかに、 一般公募で集まった首都圏在住の子供たちも参加、 二か所同時にワークショップを開催しました。 その模様をライブ配信し、 距離は離れていても、 お互いに応援し・交流をしながら、 リアルタイムでプロジェクトを進行しました。 綾里小学校にて、 「デジタル絵画教室(ワークショップ)」を開催し、 NTT ドコモのタブレット端末を使い、 お絵かき用のアプリを使って生徒が想像する綾里地区の未来地図を自由に描いてもらいました。
●第3回お絵描きワークショップ
2013年は前年同様、 ドコモ社のご支援を受け、 お絵かきアプリにて美術教育ワークショップを三か所同時に開催しました。 ワークショップの講師は、 デジタルハリウッド大学の南雲治嘉教授が務め、 司会進行役を堀潤氏が務めました。 綾里小学校の生徒は4年生になっていました。 23名が参加しました。 金沢は金沢市立金沢中央小学校の小学生3~5年生45名が参加しました。 制作テーマは「結ぶ」で虹の架け橋を作品で制作しました。 東京・金沢・大船渡の三か所をインターネットで繋ぎ、 三か所間はGoogle+のハングアウトを活用し授業の進行がリアルタイムに見ることができました。
●第4回お絵描きワークショック
綾里小学校の5年生になった児童たちが、 日本全国の支援をいただいた皆さんに感謝の気持を発信するため、 感謝の気持と未来への夢を絵と文字にする画材による描画の授業を行いました。 最終的には完成作品をもとに絵便り(絵新聞)を作成し、 これまでご支援いただいた多くの方々に配布しました。
【未来を咲かせるプロジェクト 概要】
日時: 2015年12月21日(月) 13:00~16:00
場所: 大船渡市立綾里小学校
岩手県大船渡市三陸町綾里字平舘21
http://www.city.ofunato.iwate.jp/www/contents/1328684224541/index.html
■講師 略歴:
南雲治嘉(なぐも・はるよし) 氏
デジタルハリウッド大学 教授
デジタルハリウッド大学大学院 教授(先端色彩研究室室長)
デジタルハリウッド(専門スクール) 講師
NPO 日本カラーイメージ協会理事長
グラフィックデザイナー・アートディレクター
1944 年東京都生まれ。 金沢美術工芸大学産業美術学科卒業。
1968 年よりフリーグラフィックデザイナー。 色彩の研究に着手。
1990 年株式会社ハルメージを設立。
1999 年デジタルハリウッド講師。 2005 年デジタルハリウッド大学教授に就任。
デジタルハリウッド大学先端色彩研究室室長。 東京都専門学校映像フェスティバル委員長。 公共の色彩を考える会審査委員。 大学での担当は、 デザイン概論、 発想論、 色彩論、 グラフィックゼミなど。 デザイナーとして仕事をするかたわら、 ベーシックデザインと色彩に関する研究を進める。 常用デザインと色彩 生理学を提唱している。 4月と9月の年2回上海音楽学院でも教鞭を執っている。
著書は多岐にわたるが、 『視覚表現』『常用デザイン』『チラシデザイン』『色彩戦略』『カラーイメージチャート』『色彩デザイン』『和風カラーチャート』(以上グラフィック社)『100の悩みに100 のデザイン』(光文社) 。
2012年1月に発行した『色と配色がわかる本』(日本実業出版社)は、 色彩の新しい時代の到来を解説する書として注目を集めている。
また、 2008 年8月に「日本カラーイメージ協会」を設立、 「デジタル色彩検定」を立ち上げ、 同年11月に第1回検定を実施するなど、 色彩に関して精力的に研究・活動。 日本各地での色彩関連の講演、 デジタルハリウッド主催の各種セミナー、 企業研修会などを行っている。