奔流eビジネス 三淵啓自 「ネットで大学の授業」
日経MJ(東京)(新聞)
インターネット経由で大学の講義を無料で受講できるMOOC(ムーク、大規模公開オンライン講座)。その日本版「JMOOC」が今年4月、日本オープンオンライン教育推進協議会の主導でスタートした。
中高生の教育でもネット上のコンテンツや情報を活用したeラーニングを利用する動きも活発化しつつある。文部科学省はテレビ会議システムなどを使って離れた場所で学ぶ「遠隔授業」の高校教育での制度化を認め、早ければ来春にも実施する見通し。
ムークとの連動が可能になれば、誰もがどこでも高校教育から大学の専門的な講義まで受講できる可能性が高まる。国際競争を生き抜くため自分で考えて他の価値観に振り回されない人材を育てるためにも、こうした教育インフラの充実こそ急がねばならない。(デジタルハリウッド大学教授 三淵啓自)