奔流eビジネス 三淵啓自 「社会基盤OS覇権争い」
日経MJ(東京)(新聞)
個人が使うパーソナルなウエアラブル端末は、各人の生活習慣やファッションといった文化的な影響を受けるため、生活していく中での必然性や利便性が高くないと普及には時間がかかる。好き嫌いに個人差もあり、日常生活で頻繁に利用されるにはかなり高いハードルを越えなければならない。
そこでアプリやコンテンツ、サービスなどの多様な利用方法を考えてもらおうと、デバイスの仕様や開発キットを公開し、誰もがアプリなどを開発・提供できるようにする傾向が高まっている。ただ、これは「もろ刃の剣」の側面もあり、誰もが開発できるとなれば競合企業やベンチャーが参入して競争が激化する。