三淵啓自 ネットと現実空間 融合の先
日経MJ(東京)(新聞) 奔流eビジネス
情報空間と現実空間の融合は着実に進んでいる。この2つの距離を近づけたコンスーマーサービスとして歴史が一番古いのが、電子商取引である。情報空間での作業により、ものが配送されて現実空間に作用するからだ。
自分のアイデアを商品化するリスクも、以前は大企業しかできなかったが、クラウドファウンディングなどで商品化の前に資金を集められるようになった。3Dプリンターなど技術革新により、大量生産・大量消費から多様生産・少量消費の経済社会に変わりつつある。個人事業主が増えていき、生産消費者が経済を支えていくような新しい社会構造になっていくように感じている。
(デジタルハリウッド大学教授 三淵啓自)