職業大学 参入進むか
朝日新聞(東京)(新聞)
現場のリーダーにもなる室の高い職業人を育てるため、新しい種類の大学をつくる。そんな
答申を、中央教育審議会が30日、馳浩文部科学相に手渡した。文科省は関連法の改正を経
て2019年度にも始めたい考えだ。1964年に短期大学を制度化して以来、55年ぶりに大学の種類を増やす大改革。専門学校や大学がどれだけ参入するかに成否がかかる。
新大学の名称は「専門職業大学」などを検討。専門学校で身につけるような技能に加え、語学などの大学レベルの教養を学ぶ。
映像制作やコンピューターグラフィックスなどを教えるデジタルハリウッド大学は、教員のうち実務家の割合が6割以上と高く、教育内容は新大学と重なる部分が多いが、移行や併設は検討していないという。杉山知之学長は「専門学校の参入で競争は激しくなるが、助成金などにメリットがないと既存の大学は動かないだろう」と話す。
(朝日新聞 札幌版、名古屋版、北九州版にて同記事掲載)