書店ハッカソンを開催 日販 / G’s ACADEMY TOKYO
文化通信(東京)(新聞)
日本出版販売(日販)と、IT / コンテンツ分野に実績を持つ教育機関デジタルハリウッドグループのエンジニア養成学校「G’s ACADEMY TOKYO」は1月28日、29日の両日、「書店体験を変えるITプロダクト HACKATHON」を、東京・千代田区のデジタルハリウッド大学で開催した。
ハッカソンは「ハッキング」と「マラソン」を合わせた造語。テーマを決めて広くエンジニアを集め、技術力を競うイベント。IoTは、センサーと通信機能を付加することによってこれまでネットとつながっていなかったものをネットワーク化する試みの総称だ。
「書店ハッカソン」の最大の特徴は、最優秀作品の完成度を高めた上で書店で実際に使う「実装実験」まで行う企画であることだ。会場では実験の場として予定される文禄堂高円寺店・荻窪店、パルコブックセンター吉祥寺店の品揃えやレイアウト、店舗の運営方針などの情報も共有され、店舗での利用を前提にプログラムが進められた。
最優秀賞を獲得したのはPOPが浮き出るARシステムを開発したチーム「Pop Stars」。書店内でスマホをかざすと、画面内にさまざまな手書きPOPが表示される。書店を情報空間としてより密度の高いものへ変貌させようという試みだ。POP以外に書籍の読者レビューや近隣商店のお得情報が表示できるのも特徴。書店が地域の情報ステーションとしてコミュニティの拠点となることも狙っている。