be report ドローンはじめました
毎日新聞(東京)(新聞)
「ドローン元年」といわれた去年から、じわじわとドローンがほしくなった。いざとなったら、「仕事に使うんだもんね」という大義名分はあるけれど、このたくらみは、しばらくは家人に内緒だ。元年は、いたるところでドローンが墜落したり衝突したりする、災いの年でもあった。使いこなせるのか、最新のドローンの操縦を体験してみた。
昨年12月、改正航空法が施行され、ドローンに飛行ルールが定められたのである。人口密度が1平方キロメートルあたり4千人以上の「人口集中地区」の上空は原則として飛行禁止。東京は奥多摩以外のほぼ全滅で、屋外ではドローンを飛ばせなくなってしまった。機体の重さが200グラム未満なら飛ばせるが、おもちゃ同然で心もとない。
ドローンの普及にとりくむ日本UAS産業振興協議会は昨年、操縦者や安全運航管理者を養成するスクールの認定制度を始めた。認定スクールの家庭を修めれば、技量のお墨つきとなる資格証明書がもらえる仕組みだ。
認定スクールのひとつのデジタルハリウッド・ロボティクスアカデミーは昨秋、先がけとなるドローン専攻講座を開いている。担当者の川本大功さんはこう語る。
「ここはロボットの利活用を考えるプロを育てる学校で、そのなかにドローン専攻があります。ドローンが旧来のラジコンと異なるのは自立飛行できる点です。人間と共生するロボットのひとつと、とらえているんです。」
(朝日新聞 札幌版、名古屋版、大阪版、北九州版にて同記事掲載)