バーチャルリアリティーで楽しさ 第1回ファッションテックハッカソン
繊研新聞(東京)(新聞)
3月6日にデジタルハリウッド大学で開かれた「ファッションテックサミット#001」の核イベントとなっていたのが、プログラマーやプランナー、ファッションデザイナーらが参加した「ファッションテックハッカソン」だ。参加者は5チームに分かれ、「未来のファッション」をテーマに、2日間にわたって新サービスやプロダクトの開発を競い合った。
5チームのうち、上位3チームが揃って取り入れていたのが、VR技術だ。優勝したVRソフトウェア開発者、中ノ瀬翔さんの作ったサービスは、ヘッドセットを取り付けると眼前に洋服売り場の光景が広がる。自身の体形をもとに作ったアバターで商品を試着し、購入が可能。同じVR空間の中にいる他の人のアバターと、ファッションをきっかけにコミュニケーションすることも可能だ。
「今回のハッカソンは、小売りや体験といった方向へ引きずられたが、回を重ねる中で、ファッションそのものを革新するようなないようにつながっていくのではないか。今回のサミット開催で、ファッションとテクノロジーのコミュニティーができたことが成果として大きい」と、会場となったデジタルハリウッド大学の杉山知之学長。