目指せ「ママクリエーター」 ウェブ業界で需要拡大
徳島新聞(徳島)(新聞)
妊娠・出産を機に働き方を見直し、キャリアチェンジを目指す女性は多い。在宅での仕事も可能なウェブデザイナーなどウェブサイト作成関連の職種も人気で、育児休暇中に勉強を始める人も増えているそうだ。慢性的な人材不足に悩むウェブ業界では、そんな「ママクリエーター」の需要が拡大しているという。
昨年4月に出産し、育休中の東京都中野区の会社員、尾関日奈子さんもウェブデザイナーを目指す1人だ。大学卒業後に大手小売チェーンに就職。デジタルマーケティング部門で同社サイトの運用管理などに携わる中、「企業が広告配信やキャンペーンをしても結局、いいウェブページがないと成り立たない」と痛感した。産後3カ月目から赤ちゃん連れで、全国で専門スクールを展開するデジタルハリウッドの「主婦・ママクラス」に通い始めた。
同社がウェブデザイナー専攻コースに「主婦・ママクラス」を設けたのは13年10月。主婦、育児中の女性専用クラスで、子供連れでの受講も可能だ。スタート当初は1校で受講者6人だったのが、現在は都内2校、横浜、新潟、米子、福岡、佐賀の各校に広がり、いずれも定員15人がほぼ満員の状態。尾関さんのように乳幼児を抱える女性のほか、子育てが一段落し、仕事の再開を考えている主婦が多い。