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ゲームで健康クリア お茶の水をデジタル医療拠点に
東京新聞(東京)(新聞)

IT技術を健康維持に活かすデジタルヘルスが注目される中、医療の研究機関が集まるお茶の水をデジタルヘルスの一大拠点にしようと取り組んでいる人たちがいる。医師と技術者らがタッグを組み、楽しみながら健康チェックができるゲームアプリなどを次々と開発している。
「うんこで救える命がある」。お茶の水にある専門職大学院・デジタルハリウッド大学大学院が開講している「デジタルヘルスラボ」の受講生の一人で、外科医の石井洋介さんは今、腸内環境をチェックするスマホゲーム「うんコレ」を開発中だ。便の色や形を観察して報告する「カンベン」をすると助言がもらえるアプリだ。
ラボは成長分野であるデジタルヘルスに着目した同大が2年前に設置。昨年度からは正式科目となった。
指導するデジタルハリウッド大特任准教授で循環器内科医の五十嵐健祐さんも、ゲーム好きが高じて不整脈を検出するアプリを開発した。7月にはデジタルヘルス学会を立ち上げ、12月19日に同大で初めての学術集会を開く。「医療情報を楽しく伝えるため、お茶の水をデジタルヘルスの集積地にしていきたい」