リニア新時代 ポップカルチャーヒントに活性化
信濃毎日新聞(長野)(新聞)
飯田市は2日夜、リニア中央新幹線開業を見据えて地域づくりを話し合う「リニア未来シンポジウム」を市民公民館で開いた。4回目の今回は「世界に発信する飯田ポップカルチャーの魅力」がテーマ。デジタルハリウッド大の福岡俊弘教授とデザイナーの木村優さん、振付師のYumikoさんが、自身の経験を交えながら地域づくりなどについて話し合った。
福岡さんは、音声合成ソフトの仮想アイドル「初音ミク」のコンサートを企画した経験を紹介した。初音ミクの映像を披露し、多くの役割の人が支えている点や生きていない物に生を与えている点が飯田市に伝わる人形浄瑠璃と共通する―と指摘。初音ミクは「僕にとっての遊びの場」とした上で、「飯田市の街も消費だけでなく創造がないと何も根付かない」と強調した。