大学のトピック 未来ある大学には、学生の「居場所」あり! 山内太地
建築ジャーナル(雑誌)
学生がゴロゴロ寝そべるソファがあるデジタルハリウッド大学
型にはまらない校風が魅力的なのは、デジタルハリウッド大学。御茶ノ水駅前の瀟洒(しょうしゃ)なビル内にキャンパスがある。「ハリウッド」という名前だが、日本の株式会社立大学で、学校法人に属さないゆえ、教室のデザインも型にはまらない。
「都心ゆえの狭小スペースをめいっぱい有効に活用し、学生がくつろげる広いスペースをつくっています。幅広い大きなソファが何台も置かれた『ラウンジ』では、学生がゴロゴロと寝っ転がっています。講義室は、海外の倉庫のように配管がむき出しになっていて、いかにもデジタル専攻の学生が好みそうなつくり。食堂では、テーブルがホワイトボードになっていて、食事しながらマジックで書き込み、アイデアを出し合えます。まさに全体がグーグルのオフィスのようで、機能的でありかつ、創造性を触発する空間になっています」。
同大学は、就職率の数字自体は高くない。フリーランスや起業する学生が多いからだ。日本の偏差値教育から豪快に外れて爽快感さえ覚える。