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CGWORLD + digital video(雑誌) / 海外で働く日本人アーティスト 第四十四回 坂巻敏弘

海外で働く日本人アーティスト 第四十四回 坂巻敏弘
CGWORLD + digital video(雑誌)

今回は、ロサンゼルスでフリーランスのモデラーとしてご活躍されている坂巻氏をご紹介しよう。
日本人がアメリカでフリーランサーとして働く場合は就労ビザがネックとなるが、坂巻氏はデジタルアーティスト専門の派遣会社に所属し、ビザサポートを受けている点がユニークだ。
Toshihiro Sakamaki
1973年生、神奈川県出身。1998年に日本大学理工学部数学科を卒業後、翌年DHIMA(デジタルハリウッド・サンタモニカ校)に入学するために渡米。
2010年春、諸事情によりいったん帰国、2010年秋にDAA(デジタル/アーティスト・エージェンシー)と契約。現在は同社から派遣アーティストとして、デジタル・ドメイン、メソッド・スタジオ、MPC LA、ENCORE、アンチャーテッド・テリトリー等のVFXスタジオ各社で活躍中。
DHIMAを経てハリウッドVFXの世界へ
大学では数学を専攻していました。大学2年時に短期交換留学生としてカナダのバンクーバーにあるブリティッシュコロンビア大学に行ってから海外に興味をもち、卒業後に同大学の大学院に進もうと思いましたが、諸々の理由で断念。そんな折、大学の近くにデジタルハリウッド東京本校があり、同学校のサンタモニカ校(DHIMA)の存在を知ったのです。何か人と違うことをしてみたかったし、ちょうど留学を断念して落ち込んでいた時期でもありました。また、大学では人工知能を研究していたり、ちょうど映画やゲームで3Dが流行りはじめてきたこともあり、3Dというものに少し興味があったんです。そこで、大学を卒業後1年間働いてからDHIMAに留学しました。