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アースプロジェクト2017 一般モニター興味関心・態度変容調査レポート

アースプロジェクト2017
一般モニター興味関心・態度変容調査レポート

IT関連やデジタルコンテンツの人材を育成する大学、大学院、スクールを運営するデジタルハリウッドは、2012年から「アースプロジェクト」を実施し、地球規模で存在する課題についてデジタルコンテンツを通して解決を試みるアプローチを続けています。今回はNUMO(原子力発電環境整備機構)の協力を得て、原子力発電で発生する「高レベル放射性廃棄物の処分問題に関する認知拡大」をテーマに、5チームがプロジェクトに参加。7月12日に開催された作品発表会では、デジタルハリウッド大学3年生、三代飛翔さん、吉兼尚聡さん、吉原茂希さんの映像作品「on Your mark」が最優秀作品賞を受賞しました。


 


審査員長を務めたデジタルハリウッド大学の杉山知之学長のコメント
映像の最後で女性に日本国民を代表するかのような発言をさせ、あっと思わせた。客観的な視点を持ち、インパクトのある作品になっている。今回の取り組みを通じて若い世代が社会に目を向け、大きな問題に向き合う貴重な機会を与えられた。担うべき課題を自ら考え、行動した経験はデジタルメディアを通じて人と人が結びつく、より良い未来のための第一歩につながっている。


今回のプロジェクトで制作した映像全4作品は、産経ニュース内の特設ページ上に掲載されています。

デジタルハリウッド・アースプロジェクト2017
・映像紹介ページ
http://www.sankei.com/special/ep2017/
・映像メイキングページ
http://www.sankei.com/special/ep2017/making.html

Youtube、Twitter、facebookなどでも広告配信され、「on Your mark」と「今と向き合う」の2作品は、Youtube上で10万再生を超えた。特に18-24歳の視聴が最も多く、同問題の認知度の低い若年層の関心を喚起しました。

一般モニターを対象にしたアンケート調査では興味を持った作品として、「今と向き合う」が最も多い結果となりました。

興味をもった理由としては以下のコメントが寄せられました。

「on your mark」
・「原発や放射線と聞いて、曖昧なイメージのまま怖がっている」というフレーズが、この問題の本質に近いと感じたから <女性/ 40歳/ 東京都/ 専業主婦(主夫)>
・スマホをいじってばかりで日ごろ高レベル放射性廃棄物問題に興味を持たない若者に強く警鐘を鳴らすものだったから <男性/ 23歳/ 京都府/ 学生>
・最後の映像を見た若者が実際のところだと思った。何かできない現状にもやもやした
<女性/ 24歳/ 千葉県/ 会社員(技術系)>
・核のゴミの最終処分場、リサイクルなど、知らなかったことがわかった。人ごとではないし、日本に最終処分場がないことは、衝撃。みんな真剣に考えなくてはいけないと 思った。
<女性/ 51歳/ 東京都/ 専業主婦(主夫)>
・曖昧な印象で、闇雲に反対する事の愚かさをキチンと訴えている点 <女性/ 51歳/ 東京都/ 会社員(技術系)>
・高レベル放射性廃棄物について漠然とした知識しかない人が多いと思われるが、そういう人にも分かりやすく解説しているし、解決に向けた意識改革を促していて好感が持てる。<女性/ 51歳/ 埼玉県/ パート・アルバイト>

「今と向き合う」
・若い世代が、真剣に考えていると、感じたから。<女性/ 63歳/ 千葉県/ 専業主婦(主夫)>
・未来や願いという曖昧で綺麗事な言葉を、それは所詮今を見つめない責任放棄だと気づかせてくれる <男性/ 27歳/ 愛知県/ 会社員(技術系)>
・今現在、東北地震やらで核の汚染などもあって、向き合って考えていかないといけない問題だと思った。<女性/ 40歳/ 福岡県/ 専業主婦(主夫)>
・自分のこととして考えなければいけないと思った。<女性/ 23歳/ 岐阜県/ 会社員>
・若者の未来の成功のために逆算して、現在を精一杯頑張る姿と、処理問題を先送りして、眼をそらす行為が対極にあるとわかった。<女性/ 42歳/ 岡山県/ 専業主婦(主夫)>
・音楽と映像がとても印象的。未来のためにというメッセージはよくあるが、『今と向き合うこと』という強いメッセージが心に残った<女性/ 30歳/ 東京都/ パート・アルバイト>

「君は行くとこあるの?(Where is Ur home ?)」
・子供でもわかりやすいキャッチーな感じで見やすい<女性/ 23歳/ 青森県/ 会社員>
・子供をもつ主婦なので、子供にも興味を持たせるような内容に興味を持った<女性/ 37歳/ 福岡県/ 専業主婦(主夫)>
・核のゴミが何処に行くのかなんて考えたことないって人、案外多いと思います。「へぇ、そうなんだー」と気付くだけでも意味があるから。<女性/ 51歳/ 埼玉県/ パート・アルバイト>
・電気を日々使っているので身近だから<女性/ 60歳/ 栃木県/ 専業主婦(主夫)>
・身近な電気を対象に話が構成されているから<男性/ 32歳/ 東京都/ 会社員(事務系)>

「核の化身の家探し配信」
・若者にはわかりやすいのではないでしょうか<女性/ 55歳/ 千葉県/ 無職>
・核の化身が面白くもあり、考えさせられたり、本質に迫っている所が共感できます<男性/ 37歳/ 岐阜県/ 会社員(その他)>
・擬人化という発想が斬新だから<男性/ 40歳/ 北海道/ 自営業>
・今どきの若者らしい作りですが、伝えるべきことはちゃんと伝わっていると思います。<女性/ 51歳/ 埼玉県/ パート・アルバイト>
擬人化して少し笑える要素もあり抵抗なく見れたから<女性/ 27歳/ 京都府/ 専業主婦(主夫)>
・このようなテーマは堅苦しい解説の内容が多い中、今まであまりなかった着眼点での映像だと思うから。<女性/ 28歳/ 福岡県/ 会社員(技術系)>

サイトを見たあとどのような気持ちになりましたか、の回答としては「考えるきっかけになりそう」が最も多かった。

今後もデジタルハリウッド・アースプロジェクトでは、地球規模で存在する課題や、世代をまたいで存在する中期的な課題についてデジタルコンテンツを通して解決を試みることに取り組んで参ります。