サイエンスCGクリエーター瀬尾拡史さん(卒業生)が、
シミュレーション結果の可視化CG映像制作において世界的評価を獲得
映画、ゲーム、アニメにとどまらず、様々な分野に活用・応用されているCG技術は、私たちにとって身近な存在となっています。
これまでは、モニター越しに目にする技術でしたが、近年では3Dプリンタの登場など、私たちの生活に大きく影響してくることが予想されます。
このようなCG技術について、世界最新の研究・論文発表や、最先端技術が発表される場があります。
それが『SIGGRAPH(シーグラフ)』です。
SIGGRAPHは、世界最大かつ最高のCG関連技術を発表する国際学会で、毎年夏に北米で開催されております。
この催しでは、CGを活用したゲームや映画、表現等を評価するコンテストであるComputer Animation Festivalも行われており、1994年の創設よりCGクリエイターを育成してきたデジタルハリウッドの在校生卒業生たちも、このSIGGRAPHでの評価を得ること目指している学生も少なくありません。
そして、今年8月、ロサンゼルスで開催されたSIGGRAPH2015にて、デジタルハリウッドでCGを学ばれた瀬尾拡史さんが「BEST VISUALIZATION OR SIMULATION」を見事受賞されました!
瀬尾拡史さんは、東京大学在学中、デジタルハリウッドへのダブルスクールで3DCGの基礎を習得。
現在は株式会社サイアメント(SCIEMENT)の代表(http://www.sciement.com/)としてサイエンスCGクリエーター、サイエンスCGプロデューサーとして活動されています。
今回受賞した作品は、
瀬尾さんの会社サイアメントが映像化した「マルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレータUT-Heart」。
この作品は、理化学研究所や富士通の協力の下、東京大学久田・杉浦・鷲尾・岡田研究室で現在も開発が続けられている、スーパーコンピュータによって計算する心臓シミュレータUT-Heartの計算結果データを正確に3DCG映像化した作品で、リアルな心臓の動きや血液の流れなどを、3DCGで正確に可視化した上で、わかりやすさや楽しさといったエンターテイメント要素も織り込んだ作品となります。
SIGGRAPHの中でも、高い評価を受けた作品のみが上映される、
Electronic Theater(http://s2015.siggraph.org/attendees/electronic-theater)の入選作品の中で今年唯一の日本作品且つBEST賞の受賞となりました。
シミュレーション結果の可視化CG映像制作において、世界一といっても過言でない、評価を受けた瀬尾拡史さんのご活躍が今後も楽しみです。
「マルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレータUT-Heart」
英語版: https://www.youtube.com/watch?v=2LPboySOSvo
日本語版: https://www.youtube.com/watch?v=tBdFv28EEq0
株式会社サイアメント
http://www.sciement.com/