デジタルハリウッド大学大学院
メディアサイエンス研究所 小山昌孝研究室
英国ロイヤルコレクション
100年ぶりの里帰り
「増上寺 宝物展示室」
台徳院殿霊廟模型 記録映像製作
日本初の株式会社による専門職大学院として、 開学10周年を迎えた、 デジタルハリウッド大学大学院メディアサイエンス研究所の小山昌孝研究室(小山昌孝 特任教授 / 齋藤行成 研究員)では、 大本山増上寺が2015年4月2日に公開する「よみがえる徳川将軍霊廟」~英国ロイヤルコレクション100年ぶりの里帰り~(増上寺 宝物展示室にて開催)において、 展示の中心となる英国王室ロイヤルコレクション「台徳院殿霊廟模型」の復元過程を4K画質で一年間の記録撮影、 解説映像の製作をいたしました。
東京の失われた国宝建造物の中でも重要な建築の一つに挙げられる台徳院殿霊廟。 徳川家二代将軍秀忠公の墓所として、 1632年(寛永9年)に増上寺境内南側に造営された壮大な建築群でした。 1930年(昭和5年)に、 国宝に指定されたものの、 1945年(昭和20年)5月、 戦時中の爆撃により焼失してしまいました。 そのため、 往時の姿や独特の装飾は、 モノクロ写真でしか確認することができませんでした。
その台徳院霊廟の1/10スケール模型が「台徳院殿霊廟模型」です。
1910年(明治43年)に、 ロンドンで開催された日英博覧会のために東京市(当時)が発注したものです。 博覧会の開催後に、 英国王室に寄贈され、 ロイヤルコレクションの一つとして、 現在まで英国に大切に保管されてきました。
この貴重な霊廟模型が英国王室から増上寺へ長期貸与されることが決定し、 4月2日の公開に向けて修復作業が進められてきました。 この過程を、 小山昌孝研究室では、 4K動画により一年間の記録を経て編集、 ナレーション入れの後展示室内でのサイネージとして使用されることになっています。
今後も、 デジタルハリウッド大学大学院メディアサイエンス研究所では、 歴史的価値、 資料的価値、 美術工芸品的価値の高い建築物、 作品の収録を行い、 多くの方々に知っていただける取組を通じ、 デジタルコミュニケーションの価値を幅広く社会に還元する活動を続けてまいります。
■「増上寺 宝物展示室」
公式サイト: http://www.zojoji.or.jp/treasure/exhibition.html
<増上寺 宝物展示室 開催概要>
写真上:展示室完成予想図
去る平成27年2月5日、 駐日英国大使館に於いて、 台徳院殿霊廟模型記者発表会が行われました。
左から、 東京大学大学院特任教授 台徳院殿霊廟模型プロジェクト・コーディネーター ウィリアム・コールドレイク氏、 大本山増上寺 執事長 友田達祐氏、 ロイヤル・コレクション・トラスト総責任者 ジョナサン・マースデン氏、 駐日英国大使 ティム・ヒッチンズ氏
写真右上: Royal Collection Trust/ (C) Her Majesty Queen Elizabeth II
写真右下: Photograph by English Heritage, reproduced by king permission of The Royal Collection,2015, Her Majesty Queen Elizabeth II
概要
【名 称】増上寺 宝物展示室
【開館日】平成27年(2015年)4月2日(木)より一般公開
【開館時間】午前10時~午後4時
【休館日】火曜日 ※ただし、 火曜日が祝日の場合は開館、 それ以降の平日が休館
【入場料】一般700円(税込) ※徳川将軍家墓所拝観とのセット券1000円
【問い合わせ先】〒105-0011 東京都港区芝公園4-7-35 増上寺
tel:03-3432-1431
fax:03-3432-1437
koho-t@zojoji.or.jp
【協 力】:
■研究・制作スタッフ:
【映像撮影・編集】
デジタルハリウッド大学大学院メディアサイエンス研究所
小山昌孝研究室(小山昌孝 特任教授 / 齋藤行成 研究員)