Press Release

デジタルハリウッド大学大学院公開セミナー AI Bricolage Session ー私たちはAIをどう捉えるのかー

2023年11月から全6回開催
1st sessionは2023年11月14日(火)19:30~21:30
(有料・要予約/駿河台ホールでのリアル開催)

日本初の株式会社による専門職大学院、デジタルハリウッド大学大学院(本校:東京都千代田区 学長 杉山知之 以下本大学院)では、[SEAD(Science/Engineering/Art/Design)]4要素の融合をコンセプトとして、デジタルコミュニケーションを駆使し、社会に新しい産業や文化を生み出すリーダーを輩出しています。
2023年11月より、「AI Bricolage(ブリコラージュ) Session」と題し、本大学院の福岡俊弘特命教授と木原民雄研究科長がモデレーターとなって有識者をお招きする公開セミナーを、全6回開催いたします。

■開催趣意
画像生成AIのMidjourneyや大規模言語モデルを基にしたChatGPTなど、いわゆる生成系AIの登場は、私たちが想定していた「進化」のパラダイムを、否応なしに問い直し、考え直さざるを得ない局面を迎えています。一方、それに対する明確な答えは、まだ見いだせていません。それはAI自身が加速度的な進化の最中にあり、一方で私たちの思考の整理には絶望的に時間がかかってしまう、その対比が答えを見つけにくくしているのではないかと思います。
本連続セッションでは、様々なジャンルの有識者をお招きし、講演とディスカッションを通じて、このとても「難儀な」時代をブリコラージュしていきたいと考えます。
本セッションは隔月開催による連続6回のセッションを予定しています。初回1st sessionの開催概要と、2nd session以降に予定しているゲストと開催日は以下のとおりです

■1st session概要
「結界の融解」
劇的に進化するAIは、私たちだけが有していた知的領域を次第に浸食しつつあるように見えます。人だけがもっていた「結界」はどこまで融けていくのか、どこまでが人の領域なのか。曖昧になりつつあるその状況を俯瞰し、考えていくべき道筋を整理します。

■登壇者
keynote speaker:三宅 陽一郎 氏

東京大学生産技術研究所特任教授、立教大学大学院人工知能科学研究科特任教授、九州大学客員教授、東京大学先端科学技術センター客員上級研究員。国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会設立(チェア)、日本デジタルゲーム学会理事、人工知能学会編集委員会副委員長。

session guest:竹中 直純 氏

プログラマー。97年digitiminimi社を設立、インターネット黎明期に坂本龍一とのネットライブ、村上龍とのWeb小説配信を行なう。その後、音楽配信、電子書籍、テキスト検索、電子通貨の技術開発と構築に携わり、それらの事業会社(OTOTOY,BCCKS,Brazil)の発展的運営を行なっている。著書に村井純との共著『DX時代に考えるシン・インターネット』。

1st session開催概要
日時:2023年11月14日(火)19:30~21:30
会場:デジタルハリウッド大学駿河台ホール(東京・御茶ノ水)
参加費:2,000円(お申込みサイトでの決済です)
参加定員:50名
イベント詳細・申込:https://ai-bricolage.peatix.com/


■今後実施する予定のセッション
2nd session 2024年1月中旬開催「漂流する思考」
keynote speaker:奥出 直人 氏

慶應義塾大学AI・高度プログラミングコンソーシアム特任教授。同大学名誉教授。agbee社取締役会長。
1978年慶應義塾大学文学部社会学科卒業。1981年同大学院社会学研究科修士課程修了。1986年ジョージ・ワシントン大学大学院アメリカ研究学科博士課程修了。1990年慶大環境情報学部助教授、1998年教授。2008年大学院メディアデザイン研究科(KMD)教授。
文化人類学、現象学、メディア環境論などの幅広い研究業績を基盤に、21世紀のモノづくりの根幹となるフレームワークを研究・開発。その成果を基に多くの企業にイノベーション・コンサルティングを行なう。著書に『物書きがコンピュータに出会うとき 思考のためのマシン』(河出書房新社)、『トランスナショナル・アメリカ「豊かさ」の文化史』(岩波書店)、『思考のエンジン』(青土社)、『デザイン思考と道具箱 イノベーションを生む会社のつくり方』(早川書房)、『デザイン思考と経営戦略』(NTT出版)ほか。
この10月より、生成AIを慶應に普及させ競争力を高めることをミッションとする特命教授(AIC)に就任。

session guest:平野 友康 氏

1974年生まれ、ハワイ在住。
テレポート株式会社代表、VR宇宙旅行社スターハウス代表、IU情報経営イノベーション専門職大学超客員教授、参加型社会学会理事。1998年に鴻上尚史主宰「劇団第三舞台」を プロデュースするサードステージのデジタル門から独立、株式会社デジタルステージを設立。2015年まで同社代表を務める。「モーションダイブ」シリーズや「BIND」、「フォトシネマ」など“自分たちの生活をデザインする”ソフトウェアを開発。著書『旅する会社』(アスキー)をはじめ、ニッポン放送「平野友康のオールナイトニッポン」のDJ、坂本龍一氏のネットライブ中継のプロデュースなど多方面で活躍。グッドデザイン賞金賞、文化庁メディア芸術祭優秀賞など受賞歴多数。

3rd session 2024年3月中旬開催 「創生と共生」
keynote speaker:栗原 聡 氏

慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。NTT基礎研究所、大阪大学産業科学研究所、電気通信大学大学院情報理工学研究科などを経て、2018年から慶應義塾大学理工学部教授。博士(工学)。電気通信大学人工知能先端研究センター特任教授、大阪大学産業科学研究所招聘教授、人工知能学会倫理委員会アドバイザーなどを兼任。人工知能学会理事・編集長などを歴任。人工知能、ネットワーク科学等の研究に従事。

4th session 2024年5月開催「進化と忘却」(仮)
keynote speaker:清水 亮 氏

AI研究者。新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。2005年、IPA(情報処理推進機構)より「天才プログラマー/スーパークリエイタ」として認定。株式会社ゼルペム所属AIスペシャリスト。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。

5th session 2024年7月開催「魔術と越境」
keynote speaker:武邑 光裕 氏

1954年東京都生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業、1978年同大学芸術研究所修了。メディア美学者。日本大学芸術学部、京都造形芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。1980年代よりメディア論を講じ、インターネットやVRの黎明期、現代のソーシャルメディアからAIにいたるまで、デジタル社会環境を研究。2013年より武邑塾を主宰。2017年よりCenter for the Study of Digital Life(NYC)フェローに就任。

final session 2024年9月開催「言霊の行方」(仮)
keynote speaker:未定

■本イベントに関するお問い合わせ先
デジタルハリウッド大学大学院 AI Bricolage Session事務局
イベントお問い合わせフォーム
https://forms.gle/iwmdQNxuirZPEotX9