2026年5月25日(月)19:00~21:00(参加:有料・要予約/会場:デジタルハリウッド大学 駿河台ホール)

日本初の株式会社による専門職大学院で、[SEAD(Science/Engineering/Art/Design)]4要素の融合をコンセプトとして、デジタルコミュニケーションを駆使し、社会に新しい産業や文化を生み出すリーダーを輩出するデジタルハリウッド大学大学院(所在地:東京・御茶ノ水、学長:杉山知之、以下本大学院)は、「AI Bricolage(ブリコラージュ) Session – Season 2」と題した公開セミナーシリーズを2025年11月より開催しています。
本セミナーシリーズは、全5回のセッション開催を予定しており、本学の福岡俊弘特命教授がモデレーターを務めています。これまでに、1st session「シナリオから映像への共創」、2nd session「創造の再定義とAI」、3rd session「音楽の未来の共鳴」を開催し、多くの方にご参加をいただきました。
2026年5月25日(月)の4th sessionでは、本学の名誉教授であり、京都芸術大学教授の荻野健一氏とイラストレーター/キャラクターデザイナーの月神るな氏をゲストにお迎えし、「生成とドローイングの境界」をテーマに開催いたします。
生成AIなどの人工知能技術が飛躍的に進化し、あらゆる分野に影響を及ぼしています。一方で、これらの技術革新が人間の創作活動やクリエイティブな営みそのものにどのような意味を持つのか、またその意義や限界については、必ずしも好意的な評価だけでは捉えきれない複雑な問題が含まれています。本セッションでは、「人の創作、創作行為にとってAIは果たして意味をもつのか、もし意味を持つのであればどのような条件や限界の中でその価値が発揮されるのか」という問いに対し、映画監督、イラストレーター、音楽家、研究者など、様々な分野のクリエイターの視点から議論を深めます。
4th session 概要
「生成とドローイングの境界 ―越境は可能か、その未来を問う」
画像生成AIの急速な進化は、イラストレーションやマンガ・アニメといった「描く」ことを軸とした表現領域に、かつてない問いを突きつけています。手が紙やタブレットに触れ、線が生まれ、キャラクターが立ち上がるという身体的・感覚的プロセスと、テキストプロンプトやノイズ除去アルゴリズムが紡ぎ出す「生成」とは、はたして同じ「絵を描く」という行為なのか。両者の境界は越えられるのか。あるいは、越境した先に何が待っているのか。
前半は、マンガ・アニメ・ゲームの社会実装を研究・実践し、トキワ荘大学など文化的プロジェクトを牽引してきた本学の名誉教授であり、京都芸術大学 キャラクターデザイン学科教授の荻野健一氏が登壇。メディア論・文化論の視座から、AI生成と創作行為の本質的な差異、そして産業・教育現場への影響を論じます。
後半は、デジタルとアナログを横断する繊細な少女表現と透明感のある色彩設計を武器に商業作品から同人・ライブペイントまで第一線で活動するイラストレーターの月神るな氏が登壇。WacomやAdobeとの開発協力経験も持つ制作ツールへの深い造詣をもとに、生成AIが描き手の感覚・技術・個性に何をもたらすのか、創作の最前線から論じます。
テクノロジーとドローイングの臨界点に立ち、「越境」の可能性と代償を問う必聴のセッションです。
■ゲストプロフィール
荻野健一氏
京都芸術大学 キャラクターデザイン学科 教授/デジタルハリウッド大学大学院 名誉教授
1990年代、日本能率協会総合研究所にて次世代ネットワーク研究開発に従事し、国内外のキャリアやIT企業と次世代テクノロジーの社会実証実験を実施。1998年より日テレアートにてプロデューサー業務(地デジ推進)を担当。日テレAX-ONにて番組制作・アニメ制作・CMおよびイベントのプロデュースを手がける。デジタルハリウッド大学大学院では最新テクノロジーを活用したメディアコミュニケーションの社会実証を企業・自治体と推進。2016年度から文化知層の発掘とコンテンツ展開を目的とした「聖地創生プロジェクト」を運営し、インバウンド施策を実施。2018年よりトキワ荘協働プロジェクト協議会と共同で「トキワ荘大学」の運営に携わる。京都芸術大学では最新テクノロジーによるマンガ・アニメ・ゲームの社会実装を研究・実践している。
月神るな氏
イラストレーター/キャラクターデザイナー
サークル名「lunatic joker」でも活動。長崎県出身、東京都在住。デジタルとアナログの双方を横断する繊細な少女表現と、透明感のある色彩設計を持ち味とし、商業作品から同人・展示・ライブペイントまで幅広く活動している。代表的な仕事に、世界初の長編VRアニメーション/VRノベルゲーム『Project LUX』キャラクターデザイン、温泉むすめ「月岡来瑠碧」キャラクターデザイン、ブロッコリー『Z/X』カードイラスト、ASMR作品『おしごとねいろ』関連イラスト、ソーテック社『彼女図鑑』表紙などがある。WacomおよびAdobeとの開発協力・セミナー出演歴もあり、制作ツールやガジェットへの造詣も深い。
■開催概要
日時:2026年5月25日 (月)19:00~21:00
会場:デジタルハリウッド大学 駿河台ホール(東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア3F/JR「御茶ノ水」駅 聖橋口徒歩1分・東京メトロ「新御茶ノ水」駅 B2出口直結)
参加費:500円
定員:100名
申込:https://peatix.com/event/4985257
シリーズ開催概要
イベント名:デジタルハリウッド大学大学院×AI Bricolage Session – Season 2
~AIをめぐる連続セッション_駿河台会議 On the Creators’ Side~
開催期間:2025年11月~2026年7月(隔月開催・全5回)
会場:デジタルハリウッド大学 駿河台ホール参加費:500円~2,000円(回によって異なります)
主催:デジタルハリウッド大学大学院
モデレーター:福岡俊弘(デジタルハリウッド大学大学院 特命教授)
5th session:2026年7月開催
テーマ: 「未来創作の逆理」
ゲスト: 武邑光裕氏(メディア美学者・予定)
生成AIが投げかける恩恵と試練の両面を見つめ直し、未来の持続可能な創作環境をどのように構築すべきかを探求します。創作現場の不確実性、倫理的ジレンマ、創作の本質を揺るがすリスクについて深い問題提起とともに議論します。
本セッションの特徴
・実践と理論の交差点: 現場で実際にAIツールを取り入れた事例や、その導入によって生じた意図しない影響、または限界について、クリエイター自身の体験や考察を共有します。
・多様な視点の融合: 異なるジャンルの専門家が集い、AIとの共存を前提としつつも、そのメリットだけでなくデメリットや倫理的・実践的な課題にも焦点を当てます。
・ブリコラージュ的アプローチ: 理論や設計図に基づく「設計」とは対照的に、その場で手に入るものを寄せ集め、試行錯誤しながら新しいものを作る「ブリコラージュ」の考え方を基盤とします。
・問いの再考: AIが一方的に創作活動を支援・補完する存在として捉えられる中で、「創造」とは何か、人間が創作する意味やその本質はどこにあるのかという問いを再定義します。
【お問い合わせ先】
デジタルハリウッド大学大学院 AI Bricolage Session – Season 2 事務局
メール:daigakuin@dhw.ac.jp